熱を加えると形状記憶パーマ?

熱を加えるとなぜ形状記憶パーマ?

熱を加えたパーマがなぜ?形状記憶なのか?

 なんかいゆうとんねん (。・ω・)ノ゙ コンチャ

アイロンパーマ理論で説明しますと、通常アイロンパーマに使用する
アイロンは片熱ですね、ロッド部分が発熱するだけです、しかし矯正用
アイロンは両熱ですよね、美容師さんなら経験あると思うのですが
アールが付いてる矯正用アイロンや通常の矯正用アイロンで毛先に
ゆるいアールをつけてもその時は一時的に形がついていても
2液処理した後乾かしたら、そんなにアールが付いていなかった、
まっすぐになっちまった事があると思います。

これは両熱により髪の内側と外側に均一に熱が入るからです。
毛先に動きをつけたい場合、動きをつけたい部分まで矯正用の
アイロンをかけて(毛先まで1度熱を入れてはだめ)動きをつけたい部分
だけ片熱のアイロンで(丸めたい方の内側に熱がくるように)かければ
乾いた時にクルンヾ(@^▽^@)ノ ワーイってかかります、
デジタルパーマと原理は一緒ですね!あれも内側から熱の放射
ですよね片熱です、アイロンパーマは熱の差異によってカールが
形成します、つまり熱が当たった側がその形状で記憶してしまい、
乾いた時に熱が加わった時の状態になろうとするんです!

上に歴史のところにありますが高温アイロンを使用してパーマを
かける基準は1999年に制定されました、つまりそれ以前にやっていた
アイロンパーマはグレーゾーンだったわけです、だからパーマがかかる仕組み
はいろいろなところで文献が出てきますが熱を使ったパーマの仕組みは、
ほとんど文献としては出ていません、今現在熱を使ったパーマが
乾くと形状記憶になるのはなぜか?メーカーの方におたずねしても
しっかりとした説明がもらえないのが現状です。

私の知り合いの先生のお考えなんですが、タンパク質はある程度
の熱が加わると、結晶性が高くなり規則正しく並びます(髪に熱を
入れると、マトリックスタンパクが熱により結晶化します、急激に
過剰な熱が加わるとアルファーへリックスなどのフィブリタンパクも
結晶化してそれが髪が硬くなる原因の一つとなりますので注意)それと
熱による水素結合の組み換えをともないます(下図参照)

熱を使うパーマはこの両方の特性とSS結合の還元・酸化を利用して
かかるものだと考えています.熱で構造変化を起こしたタンパク質は
元の形に戻り難いのと、乾いてる時にその変化した形になろうとするので
方向性のあるカールや乾くとまっすぐになろうとする縮毛矯正になるのです。
熱による構造変化はいわゆる【タンパク変性】の一つにあたります、
しかしその割合は正しいプロセスで行われていれば、強い薬液を使った
としても髪全体の5%程度と言われています、その程度なら【変性】という
程ではありません、手触りも硬くなりません、しかし必要以上に熱が
加えられるとタンパク質は急激に変性を起こし破壊の方向に進みます

【180℃3秒の法則】

こういう状態になると髪は硬くなってしまいます、(_;
よく[縮毛矯正=タンパク変性=髪が硬くなる]と認識しているとこも
多く見かけますがすべてがそうなるわけではありません、
正しいプロセスで施術をして変性の割合を少なくすれば綺麗な
縮毛矯正ができることをご理解ください。